ブログ名はまだ未定です。

つれづれなるままに

聴覚過敏のはなし。幼児と生活すること

子どもの声にイライラしてしまう大人のみなさんへ。

そして、

これから保育士や幼稚園で仕事をしようとしているみなさんへ。

 

日々の音のストレスは、自分の健康に直結します。

 

私は保育園を聴覚過敏で辞めました。

仕事もその保育園も先生方も好きだったので続けたかったのですが、

ある日から保育室に入れなくなってしまいました。

 

昔の私はどんな様子だったかというと

保育中に心臓がバクバクする感じがして、会議室で横になっていると落ち着く。

それを1日に何度も繰り返していました。

 

保育室にいると頭がぼーっとして、座り込んでしまうこともありました。

何度も何度もクラスを抜けて同じ時間帯で働く先生方にはとても迷惑をかけました。

 

この時はまだ自分が聴覚過敏だとは思っていなかったです。

意識するきっかけは、当時のツイッターでの誰かの呟きだったような

友達の言葉だったかもう覚えていません。

 

でも、あるとき、耳栓をしてライブに行ったことがあって

その翌日の疲労感が激減していたことに気づきました。

ぐったりしない。ライブの翌日にぐったりするのは

頭の振りすぎで首が座らないからなのだとばっかり思っていました。

 

今思えば負のループをたどっていました…

音での疲労にまた音の疲労を重ねていくという…

 

音で体も疲れる、ということがわかってから

仕事場の保育室と会議室を往復する生活を思い出しました。

 

保育室ではあんなにぐったりしてしまうのに、

会議室に行くと不思議と体調がすぐ戻る感覚。

「これは音で疲れているんだな」と確信したような気がします。

 

それから、仕事中に耳栓をすることを考えました。

考えたけれど、耳栓をして保育をするのは難しいと思い、耳栓はしていません。

 

保護者の方々も同じなのだろうと思いますが、

子どもの状況はだいたい音で把握することが多いです。

 

多人数保育ともなると、たとえ保育室でも

耳栓をしていた場合に子どもに何かあったとき。

気付くのがもっと遅くなりそうだなと思ったので

どうしても耳栓をしながらの保育は無理そうだなぁと思いました。

 

私の当時の仕事の価値観は「正社員で働くのが良いこと」だったので、

保育園に着いたとしてもまともに仕事ができなかった私は

だんだんと死にたくなってきてしまいました。

園長にも体調を心配され、そのまま担任を外れて辞めました。

 

退職する前にクラスの先生がたに退職することと、

思い切って「死にたくなってしまって、ちょっと休みたいです」と状況説明をしました。

今思うとしなくてもよかったのかも。

私の話を聞いて涙を流してくれたパートさんや、

誰にも笑わないのになぜか私にはニコニコしてくれていた子。

その子のお母さんに「先生、やめないでくださいよー」なんて

冗談で言われたことにも申し訳なくなりつつ。

 

ここの園の園長や先生はとてもサバサバしていて、働きやすかったです。

保育士として大変なことは当たり前のように大変だったけれど、

それでも出勤したくないなーということはなかったように感じます。

(定員120人ほどの大きめの園でした。保育士もパートさんも多く、自分の存在がちょっと薄れていたのが働きやすかったのかなと思っています。)

 

子どもの声にイライラするのは普通。

それが自分の子どもでも、人のお子さんでも。

仕事で疲れているのに子どもは全身で話しかけてきますし

「うるせーなー」と思う気持ちは普通です。

子ども声は、非常にうるさいです。

 

そして家事をしながら音で子どもの状況を把握するということは

非常に神経をすり減らしています。

 

自分がカリカリするなーと思ったら

耳を休める、もしくは寝てほしいです。

 

具体的にはどういうことかというと

耳を休めるということは

耳が余計な音を聞かない状態にすること。

 

そこまで遮音に優れていない、ちょっと音圧を下げるようなイヤホンも

あると便利です。直に聞くよりかはマシだと思うので。

先に紹介したLOOP社のイヤホンは子育てには向かないと思います。

なぜならば、カナル型は遮音性がよく、耳に入れただけでも

そこそこの音を聞こえにくくしてしまうからです。

 

言い方が難しいので悩みましたが

お子さんがいると自分のつらさを優先するよりも

子ども優先で動かないといけないことがたくさんあると思います。

 

そんな保護者の方に少しでも私のダメダメだったころの話が届いて

少しでも元気に過ごせる時間が増えたらいいなぁと思います。

 

子どもの声にカリカリ、イライラするのはごく当たり前のことだということも

それにストレスなく接することができる人もいれば

そうでなく、音に敏感な人もいるのだということを知ってほしくて

今日はこのブログを書きました。

 

みんなでほどほどに元気で過ごしていきたいものですね。