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つれづれなるままに

※ネタバレ「ボーはおそれている」感想

 

 

パンフレットがとてもいい。

 

ちなみに映画のポスターは大島依提亜(おおしま いであ)さん、ヒグチユウコさん。

大島依提亜さんが言うにはポスターのあの歪みは監督には「ダリのように」と伝えたけれど

実はカイジのとあるシーンがモチーフだそう。

カイジ知ってる人はわかるポスターらしいです。

 

そのお話が聴けるPodcastはこちら↓

https://open.spotify.com/episode/5UmqqdT0JLMpobdqzWZdkR?si=p4S1peOETfmfmIo3zS5wag

 

宇多丸さんがアリ・アスター監督にインタビューしているのはこちら

特集:『ボーはおそれている公開記念!アリ・アスター監督インタビュー』

https://open.spotify.com/episode/19AFbtfwSOovZlCLJCRlK9?si=FRRVfrYYS2qmi04Q1JvyoQ

 

https://open.spotify.com/episode/5UmqqdT0JLMpobdqzWZdkR?si=uk0tRaDdT1mpDSNqzxWqjA

 

 

 

「ボーはおそれている」観てきた。

なにを観ていたんだろう。夢?

夢にしては気分が悪すぎて、思い出したくないから起きていたくない。

 

公開は1月だと思っていたくらいには楽しみにいていた。

何が起こるかわからないので、観るときは

一番後ろ、かつ通路側の席にすると決めていて、空きがあってよかった。

 

アリ・アスター監督作品を劇場で観るのは初めて。

でも今までの彼、アリ・アスター作品を観た経験上から

決めていたことがあって。

 

・没入感を感じない席(画面の真ん中にいかない)

・すぐ退場できる場所

 

没入感を回避したかったのは

観たらそのまま

 

でゅん

 

と心身ともに溶けてしまうかもしれないと思っていたから。

 

そのため、公開初日から1年間、ずーっと

ありとあらゆるネタバレを読んで自分の想像で完結していた。

気になりすぎて結局、配信で全部観たよ!

あれ?楽しかったね???

 

同監督作品の「ヘレディタリー」を数年前に自宅で鑑賞したときに

怖すぎて、じっとしていられなくてキッチンの壁からチラ見。

何か視えたときは逃げたよね、部屋から。

 

それでも見たいアリ・アスター監督作品。

気になる。

そして気持ち悪い。

音もなにもかも。

私はなぜこの気持ち悪さを求めてしまうんだろう。

 

「ボーはおそれている」の上映時間は176分です。

長いなと思っていましたが飽きずに観ることができて。やったー。

 

見始めるとあっという間で「え、これで終わり?」という結末。

何かが起こることを信じ、エンドロールにくぎ付けだった。

ずっと見ていたのに終わりまでずっと変わらない。

絶望ってこういうことで合ってますか、監督。

 

そしてその起こったことは

すでに映画の冒頭で示唆されているし

この映画さえも母親の息がかかっているという。

 

自分で何も決められない中年男性が

本当に何も決められなくて、誰かに判断を委ねたくて

もじもじしている姿を見るのは非常にイラつく。

イラつくんだけど、彼をそういう風に育てたのは母親なんだよな。

母親なんだよな、ということを観客がわかっているから

ボーのことをむやみに蔑めない。

 

しんどかったシーンが2つあって

まず、冒頭の出産のシーンの音がしんどかった(なんか琴線に触れる感じ)

電話で母親が無言になるシーン。

試す行為ってほんと、よくないよ…

 

ずっと撮り方が「シャイニングっぽいかも」と思っていたのだけれど

これには理由があったみたい。

シャイニングなのではなく、カメラが常に主人公を真ん中にとらえている。

理由はなんだったかな…忘れたわ〜(すぐXを頼る)

 

主人公と対話の相手が

別々の部屋で会話するシーンが多くて気になった。

リビングにいる主人公と、壁を隔てたキッチンから話しかける夫人。

主人公のいるフレームの外はもうお母さんの息のかかった世界ってことなのかな。

 

今までの監督作品の中で1番コメディだった。

いや全く面白くないよ。

面白くないけどふざけてる。

 

監督、宇多丸さんとのインタビューの中で「家族とはうまく言っていますよ」って答えていたけど

 

そ、そうかな…みたいな気持ちになる映画でした。

 

あのパジャマ売って欲しい。